保険料見直しシミュレーション|生命保険・医療保険の平均と過剰保障を診断
生命保険・医療保険・個人年金保険の保険料を、家族構成・貯蓄額・必要保障額から見直す方法を解説します。
死亡保障・医療保障・貯蓄型を分けて見る
最初に押さえる数字
長文を読む前に、判断に使う数字だけ先に確認します。
月換算で約14,250円
月換算で約29,400円
過剰保障を整理した場合
この順番で見れば迷いにくい
細かい説明より先に、判断の流れだけを並べました。
入院日額はいくらか
何日目から出るか
1回の入院で出る日数の上限
数字で比較する
保険料が高くなりやすい人 の要点を、表や短い説明で確認します。
| 状況 | 高くなりやすい理由 |
|---|---|
| 若い頃に営業経由で加入した | 特約が多く、保障内容を把握していないことがある |
| 独身なのに死亡保障が大きい | 扶養家族がいない場合、必要保障額が小さいことがある |
| 医療保険・がん保険・共済が重複 | 入院保障が重なっていることがある |
| 貯蓄型保険に複数加入 | 保障と貯蓄を混ぜて比較しにくい |
| ライフイベント後に未更新 | 結婚・出産・住宅購入・子どもの独立後に見直していない |
読むならここだけ
本文の要点をカードにしました。気になるカードだけ開いてください。
要点
保険料は、固定費の中でも見直したときの効果が大きい項目です。ただし、スマホやサブスクとは違って、なんとなくで解約すると、いざというときの保障まで失ってしまいます。
保険料が高くなりやすい人
次のような状況に当てはまる人は、保険料が高くなりがちです。心当たりがないか見てみてください。
まず分けるべき保険
保険を見直すときは、商品名ではなく「目的」で分けるのがコツです。下の表のように、何のための保険かで仕分けてみましょう。
シミュレーション例:独身一人暮らし
扶養する家族がいない独身の人が、保障を必要な分にしぼった場合の例です。それぞれの数字が何を表すかも、あわせて示します。
詳しく読みたい人向け
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要点
保険料は、固定費の中でも見直したときの効果が大きい項目です。ただし、スマホやサブスクとは違って、なんとなくで解約すると、いざというときの保障まで失ってしまいます。だから保険の見直しでは、「とにかく安くする」のではなく「必要な保障にしぼる」のが何より大事です。
まずは目安から。生命保険文化センターによると、生命保険に1年間で払う保険料は、個人平均で17.1万円、二人以上世帯の平均で35.3万円。月に直すと、個人で約14,250円、二人以上世帯で約29,400円です。ちなみに、生命保険に入っている割合は、二人以上世帯で89.2%、単身世帯で45.6%でした。
保険料が高くなりやすい人
次のような状況に当てはまる人は、保険料が高くなりがちです。心当たりがないか見てみてください。
| 状況 | 高くなりやすい理由 |
|---|---|
| 若い頃に営業経由で加入した | 特約が多く、保障内容を把握していないことがある |
| 独身なのに死亡保障が大きい | 扶養家族がいない場合、必要保障額が小さいことがある |
| 医療保険・がん保険・共済が重複 | 入院保障が重なっていることがある |
| 貯蓄型保険に複数加入 | 保障と貯蓄を混ぜて比較しにくい |
| ライフイベント後に未更新 | 結婚・出産・住宅購入・子どもの独立後に見直していない |
保険は、入った時点では理にかなっていても、家族構成や貯蓄額が変わると「いまの自分には手厚すぎる」状態になることがあります。
まず分けるべき保険
保険を見直すときは、商品名ではなく「目的」で分けるのがコツです。下の表のように、何のための保険かで仕分けてみましょう。
| 目的 | 代表例 | 判断基準 |
|---|---|---|
| 死亡保障 | 定期保険、収入保障保険 | 扶養家族が困らないか |
| 医療保障 | 医療保険、共済 | 貯蓄と公的制度で足りるか |
| がん保障 | がん保険 | 治療費・収入減に備えるか |
| 貯蓄・運用 | 終身保険、個人年金 | 他の資産形成手段と比較する |
| 損害保険 | 火災保険、自動車保険 | 必須保障と重複を確認する |
この仕分けをしないまま「保険料が高いな」と考えると、本当に必要な保障まで削ってしまうおそれがあります。
シミュレーション例:独身一人暮らし
扶養する家族がいない独身の人が、保障を必要な分にしぼった場合の例です。それぞれの数字が何を表すかも、あわせて示します。
| 項目 | 内容・金額 | 何を表すか |
|---|---|---|
| 今の保険料 | 12,000円 | 現状の月額 |
| ┗ 内訳 | 終身6,000円/医療4,000円/がん2,000円 | 何にいくら払っているか |
| 扶養家族 | なし | 死亡保障の必要度の判断材料 |
| 生活防衛資金 | 100万円以上 | いざというとき自力で賄える額 |
| 見直し後の目標 | 3,000〜5,000円 | 必要な保障にしぼった着地点 |
| 月あたりの削減額 | 7,000〜9,000円 | 毎月浮くお金 |
| 年あたりの削減額 | 84,000〜108,000円 | 1年分に換算した効果 |
独身で扶養する家族がいないなら、大きな死亡保障はいらないことが多いです。医療の保障も、公的医療保険や高額療養費制度、自分の貯蓄を踏まえて判断します。ただし、健康状態が悪くなっていると、解約後に入り直せないことがあるので注意してください。
シミュレーション例:子どもあり家庭
子どもがいる家庭が、保障の中身を組み替えて保険料を下げた場合の例です。
| 項目 | 金額 | 何を表すか |
|---|---|---|
| 今の保険料 | 35,000円 | 現状の月額 |
| 見直し後の目標 | 20,000円 | 必要な保障は維持した着地点 |
| 月あたりの削減額 | 15,000円 | 毎月浮くお金 |
| 年あたりの削減額 | 180,000円 | 1年分に換算した効果 |
子どもがいる家庭では、死亡保障そのものは大切です。ただし、終身保険や貯蓄型保険で高い保険料を払っているなら、掛け捨ての収入保障保険などに替えることで、必要な保障は保ったまま保険料だけ下げられることがあります。
必要保障額の考え方
「いくらの死亡保障が必要か」は、次の式で考えます。この式は、万一のときに遺された家族が困らないために、どれだけの備えが要るかを表しています。
必要保障額 = 遺族の必要生活費 + 教育費 + 住居費 - 遺族年金 - 貯蓄 - 配偶者の収入見込み
なお、住宅ローンに団体信用生命保険(団信)が付いていると、契約者が亡くなったときに住宅ローンがなくなることがあります。その場合は「住居費」の前提が変わるので、計算し直しましょう。
医療保険を見直す考え方
医療保険は、「入院1日あたりいくら出るか」だけで判断しないでください。最近は入院日数が短くなる傾向もあり、通院での治療や先進医療、入院で収入が減ったときの備えのほうが大事な場合があります。
チェックしたいのは、次のポイントです。
- 入院日額はいくらか
- 何日目から出るか
- 1回の入院で出る日数の上限
- 手術給付金
- 先進医療特約
- がん診断一時金
- 保険料の払込期間
- 更新型か終身型か
古い医療保険は、保障の中身が今の医療の実態に合っていないことがあります。一度、最近の保険と見くらべてみましょう。
保険料見直しの手順
迷ったら、上から順に進めてみてください。
- 保険証券をすべて集める
- 月額保険料を一覧化する
- 死亡保障・医療保障・貯蓄型に分類する
- 家族構成と必要保障額を確認する
- 重複保障を探す
- 不要な特約を外せるか確認する
- 解約前に代替保障の加入可否を確認する
- 健康状態・告知・再加入リスクを確認する
いちばん大事なのは、先に解約しないこと。新しい保険にちゃんと入れるか確かめてから、古い保険を見直しましょう。順番を間違えると、無保険の期間ができてしまうおそれがあります。
FAQ
保険料はいくらが平均ですか?
生命保険文化センターによると、1年間で払う保険料は、個人平均で17.1万円、二人以上世帯で35.3万円です。月に直すと、個人で約14,250円、二人以上世帯で約29,400円です。
独身でも生命保険は必要ですか?
扶養する家族がいないなら、大きな死亡保障はいらないことが多いです。ただし、葬儀費用や医療の保障、働けなくなったときの備えは、人によって必要になります。
医療保険は不要ですか?
これは一概には言えません。貯蓄額・公的制度・勤め先の福利厚生・収入が減ったときの耐えられる度合いで判断します。貯蓄が少ない時期は、医療保険が安心材料になることもあります。
保険相談を使ってもよいですか?
使って大丈夫です。ただし、相談窓口は販売手数料で成り立っていることがあります。提案をうのみにせず、必要な保障額と保険料は自分でも計算してみましょう。
参考データ・出典
- 生命保険文化センター「生命保険の保険料は年間どれくらい払っている?」https://www.jili.or.jp/lifeplan/houseeconomy/847.html
- 生命保険文化センター「2024年度 生命保険に関する全国実態調査」https://www.jili.or.jp/research/report/zenkokujittai.html
平均を見るだけで終わらせない
記事の数字を自分の家計に置き換えると、削るべき支出と残してよい支出が分かります。